イロハニコット

カリンバをアレンジした創作トイ楽器「イロハニコット」。

イロハニコット「ヨコ型」
コンパクトなエントリーモデル。
手のおさまりが良く、ゴロ寝しながら弾けます(笑)。

「タテ型」のイロハニコット。
デザインの自由度が高く、クセ強めな個性派モデル。

たった1オクターブ・8音だけの演奏体験

イロハニコットは、たった8音だけで音楽を楽しむトイ楽器です。

たった8音と聞くと、「全然弾きたい曲が弾けない」っておっしゃるかもしれません。確かに”ドレミファソラシド”の8音しか無いので、必然的にレパートリーはシンプルな童謡などが多くなります。

ですが、逆に「8音だったら私でも弾けるかな?」と思ってもらえるような楽器を目指して作りました。音数を絞り、独自の見やすい譜面も用意して、音楽の知識があまり無い方でも演奏を楽しめるように工夫しています。

制約があるからこそのシンプルさ。もし文学で例えるなら、これは俳句や川柳のようなものです。俳句では「五・七・五」の文字数の中で、あれほど味わい深い世界観を築けています。

形は違えど、音楽でもそれは可能ではないでしょうか?

操作感は、まるでファミコンの音楽ゲーム

イロハニコットは左手4つ・右手4つの ”4+4配列(しとしはいれつ)” の鍵盤を採用し、まるでゲーム機のコントローラーを握っているかのような感覚で曲を演奏する事が出来ます。

左右交互に弾けば「ドレミファソラシド」になります。

さらに4+4配列の譜面は、テトリスや音ゲーを見ているかのような4マス+4マスのシンプル画面で、鍵盤のどこを弾けばいいかが一目で分かります。

素朴な木の質感のアコースティック楽器。

ボディに使用している木材はモデルによって違う部分があります。

表板

表板は厚み 10mm のカツラの木、または朴(ホオノキ)等を使います。部分的にヒノキを使う事もあります。

側板

これは共通していて10mm厚のヒノキを使っています。

背板

サウンドホールの背板には主に化粧合板(ベニヤ板)を貼っています。「えっ、ベニヤ板!?」って驚かれるかもしれませんが、色々試作した中でもベニヤ板の響きは意外なほど良いので、敢えて採用しています。

ただし量産ベニヤとは少し違って、表面に天然木が薄く貼ってある「天然木ツキ板化粧合板」という物を使っています。

この天然木ツキ板化粧合板ですが、僕が気に入って使っていた木目が品薄で入手困難になったりして、「この模様で決定」と言う事は出来ません。恐らく、製作時期によって模様の種類が変わると思っておいてください。

一流の楽器職人さんから見れば、僕の作り方はかなりおかしな事をやっているのかもしれません。ですが、お手頃な価格で、ユーザーさんのお手元で世界に一つだけの愛機となって可愛がってもらえるよう、作者としても色々工夫し、悩み、楽しんで作っています。

*ボディの木材構成は予告なく変更する場合があります。それに伴って、このページの説明文や写真も変更する可能性があります。

塗装

イロハニコットの塗装は基本的には水性塗料を使っています。これは僕の製作環境が影響していて、専用の工房があればいいんですが現状普通の部屋で作業しているので、シンナー的な臭いがダメなんです。水性塗料でも臭いはありますが、極力臭いの少ない安全・安心な塗料を探して使っています。

塗り方もスプレーは使わず、スポンジでトントンと叩いて塗るような方法を多用します。

塗装に関しては所謂プロの方法ではないかもしれませんが、僕はストラディバリウスを作りたいわけではないので(;^ω^)、自分の作品に合った方法を探して、多分ずっと試行錯誤を続ける事になると思います。